あけましておめでとうございます。
ちょうど1年前は世の中がこんなに苦しい状況になるなんて予想できませんでした。
そしてその見えない霧は2021年に入っても晴れる気配がありません。
ケープ・ライトを立ち上げたのは2006年。そこから15年が経とうとしています。
その間には多くの困難や葛藤がありましたが昨年から続くこの災禍より深い傷はありませんでした。
昨年は緊急事態宣言が出てすべての撮影がなくなりました。緊急事態宣言中スタッフは皆休業し、雇用調整助成金を受け取ることでこの状況をしのぎました。
夏頃からぽつりぽつりと撮影が入り9月には結婚式の撮影もできるようになりました。結婚式を諦めざるをえなかったお客様はロケーション撮影をご依頼くださいました。
ようやく撮影ができるようになった時に感じたこと。それは「シャッターを切る」これがどれほど幸せなことかということ。
「うまく撮らなければ」「構図をしっかり決めなくては」「ポージングはどうするか」そんなことを全く考えずに目の前の人々の表情を、少しでも良い表情を撮るためにシャッターを切ったのでした。
お客様に喜んでいただきたい。
それだけを考えて撮影したのは久しぶりだった気がします。
「いかに笑顔の写真を残すか」
それはケープ・ライト発足当初のテーマでした。それに共感してくださったお客様が多くいらっしゃたおかげで今のケープ・ライトがあります。
昨年から過去のことを思い返すことが多くなりました。15年前、技術的には稚拙なところもありましたが、「笑顔を残す」という純粋な目標がありました。
目の前に立つこの方々の緊張を解いて、いかに普段通りの笑顔を引きが出すか・・
そのことに今年は立ち返りたいと思います。
お客様がケープ・ライトに依頼してくださった意味。
ぼくたちが写真を撮る意味。
そのことを立ち止まって考えて、シャッターを切って行かなくてはならないと改めて考えました。
1年後に「これで良かった」と思えるために、今年は少しでも多くの笑顔を写真で残したいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ケープ・ライト 代表 河田洋祐
昨年撮影させていただいて印象に残っているおふたり。自然体の中にも「結婚するんだ」という喜びがにじみでていました。2021年はこんな自然な笑顔があふれる写真をたくさん残したいと思います。