新型コロナウィルス感染症の影響により、結婚式の撮影はしばらくストップしています。
この期間にこれまで撮影をさせていただいたお客様の結婚式を振り返ってみたいと思い、ブログに纏めました。
もう気が付けば17年も前に撮影させていただいた結婚式になります。
その頃の僕はまだ大手の写真スタジオで契約カメラマンをしていて、
「いつか独立したい!」と鼻息荒く日々過ごしていました。
普段の撮影で求められるのは「クレームが来ない写真」。毎回同じアングルで撮影することに飽きていました。
そんなある日妻の友人が結婚することに。「ぜひ写真撮らせて!」と頼み、丸一日撮影させていただくことになりました。
結婚式は梅田のヒルトン大阪。
残念ながら挙式は会場提携のカメラマンしか撮ることができなかったので外から見守るしかありませんでした。
でもほかのカメラマンでは思いつかないアングルで撮ってやろうと息巻いて一日走り回っていた記憶があります。
写真が小さく見づらいですが、ケープ・ライトスタート前の写真をご覧ください。
挙式前の落着かない新郎さま、話し声が聞こえるような写真を撮りたいとこの頃から思っていました。
この頃はまだどこでもタバコが吸えたんです。
ふとしたハプニング!こんな瞬間も見逃したくない。
チャペルからふたりが出てきた、その瞬間に噴水があがりあました。
全員集合写真。マミヤRZという大きなカメラをこのために持ってきて三脚に据え付けて撮影しました。
家族とともに過ごす食事会。ひとつひとつの会話が耳に入ってきて、より親近感を持って撮影することができました。いまでも小規模な披露宴や食事会の撮影が大好きです。
二次会までの間、おふたりが泊まる客室でも撮影。
この3枚はポジフィルムをネガ現像したクロスプロセスという方法を用いています。現在ならクリック一つで出せる色味かも知れません。フィルム時代はモノクロを用いたりこのようにクロスプロセスを使ったり、変化をつけるために工夫が欠かせませんでした。
ヒルトン大阪の前の横断歩道でも撮影をしました。クリスマスを控えた時期でネオンが綺麗だった。
背景は大阪中央郵便局です。懐かしい!!
二次会へ。「180円ラーメン」ってあったな~
二次会もめいっぱい撮って、結びに集合写真。とてつもない充実感でした。
この写真は二次会の歓談中に指輪をワインクーラーの氷の上に乗せて撮りました。ポロリと氷から落ちて底まで沈んで、それを花嫁さまが元に戻してくださって撮影できたのも思い出です。みんな親切でした!!
挙式は撮れなかったけど、食事会や二次会などじっくりと撮影させていただきました。食事会ではケーキカットさえない中、どのようなイメージを残そうかと必死でファインダーを覗いていました。お母さまの手元のリストブーケや、料理にナイフを入れる瞬間の写真など今でも大好きです。
また屋外で撮影することがこれまでなかったので、大阪の街中での撮影もおふたりとともに思いっきり楽しみました。
この結婚式は、フランスで見つけた革のアルバムに綴じて僕自身の作品集としても使わせていただきました。そんなケープ・ライトの原点とも言える撮影になりました。