どの結婚式でも、必ず撮るのが「集合写真」
来られた方全員、または両家の家族の記念写真はどのお客様もご希望されます。
まっさきに思い浮かぶのはひな壇を作って、またはひな壇のような場所で撮る集合写真。みんな顔がくっきり見えて、結婚式だけではなく学校の入学式や卒業式などでも定番となっている写真です。笑顔でなくて真剣な顔で写ってもサマになる普遍的な集合写真です。
また、もっとラフに、とお考えのお客様には、カメラマンが建物の2階や大きな脚立に上って撮る集合写真も人気があります。これは一気に100名以上のお客様をカメラに収められるのも良いところです。
ほとんどのお客様はこのどちらかのスタイルで撮影をします。
でも、時々、普通の集合写真ではなく、何か遊びをもたせた写真を撮りたい!とお考えのお客様もいらっしゃいます。
そうなると、カメラマンの発想力を試されることになり、いろいろなアイデアが出てきます。
これまで撮らせていただいたのは、
お揃いのポージングで
青空をバックに一列になって
集合写真で、ゆかりのある方がグループとなって
お客様をハート形に集まってもらい、建物2階から
建物の1階、2階とゲストを分けて
お揃いのアイテムを身に着けて
スタッフの皆様と一緒に
などです。そして先日は「新郎新婦を並べないで撮る写真」というものに挑戦しました。
「そんな写真、結婚式で撮って良いものなのか」という逡巡が打合せの段階ではありました。
結婚式の写真で新郎新婦が並んで座っているのは当たり前のことで、別々に座る意味なんでないんじゃないかと思えて・・
でも、それぞれの家族、ご両親の近くで座ってもらうと、とても馴染んだ、違和感のない写真になりました。そして、カメラの前にいるすべての人がとびっきりの笑顔。
家族同士近くにいるということで安心をするのかも知れません。
これまで新郎新婦は隣同士に、なんて当たり前のこととして考えていたけれど、そんな先入観を追いやると、もっともっと素敵な集合写真を撮ることができそうです。
とても勉強になった撮影になりました。
無難に済ませがちな集合写真ですが、これからもっともっと、面白いものを撮っていきたいと考えています。
河田洋祐