3年ぶりの撮影イベント「さくらフォト」を4月2日に開催させていただきました。
会場となる夙川公園では今年も宴会の禁止要請などが出ていて、人を集める撮影会を行うべきか直前まで迷いがありましたが
密になることもなく素敵な撮影タイムになりました。
今年はすべてに恵まれました!
お天気は快晴とは行かないまでも撮影には最適な薄曇り。そして桜はこの日に合わせたかのように満開でした。
お客様は「はじめまして」の方も何組かいらっしゃるのが嬉しかった。
どんな写真を撮ったら喜んで貰えるか、どんな話をしたら笑顔になってくれるか・・・
そんなことを考えながらシャッターを切ります。
そして、3年ぶりの再会になったお客様も多くいらっしゃいました。
「大きくなったね!何年生になったん?」
「3年たっても全然変わりませんやん!」
そんな話をしながら撮影を進めます。
生まれて間もないお子様を連れて来られる家族もありました。
この子にとって人生初の桜なんやな・・なんて思うと感慨深いものです。
撮影するぼくたちも例年とは違いました。
「なるべく大きなお声を出さないでおこう」といったルールも決めていて、そのためにいつもは望遠レンズで撮るんだけど、今回は普通に会話が出来るように近づいて撮れるレンズを使いました。
より桜の近くで撮れるように台を用意するのですが、今回はそれもなし。シンプルに試行錯誤しながら撮ります。
撮影方法が今までと違っても、みんないつも以上に笑顔。何より、一昨年も昨年もできなかったこのイベントを開催できることが嬉しい。
そして何より、今年も桜が咲いてくれることが嬉しい。
コロナ禍があり、日本から離れた場所では戦争で多くの一般人の命が奪われ、この2年でこれまで思っていた「当たり前」のことががすべて崩れ去ったと実感しました。
医療の進歩で感染症なんかは過去のものとなり、人々の努力と理性のおかげで大規模な戦争なんてもう起こらないと思っていました。
でも全然甘かった。
日々平和に暮らせることがこんなにも尊いものだとは思いもしなかった。
そう考えると、こんな世の中にも春が来て、例年通りに桜が咲いてくれることがとても幸せに思えます。
そして撮影会をし、多くの方が笑顔でカメラの前に立ってくださる。
ぼくたちにとってこんなに幸せなことはありません。
今年の4月2日は特別な一日になりました。
来年も「さくらフォト」が開催できますように。そう願っています!!
この撮影会で集まった募金は最低限の経費を除き「西宮緑化基金」に寄付させていただきます。
これからも夙川公園の桜が多くの方に希望を与えてくれますように。世界中の人が何の心配もなく平和に暮らせますように。切に願います。
河田洋祐