ホシカワさんとチエさんは愛媛の四国中央市出身。
ふたりに招かれ、ぼくは愛媛までやって来ました。
結婚式を迎える朝、天気は晴れ。絶好の日和です。
新緑の山々もすぐ近くで見守っていて自然がいっぱい。思わず深呼吸を5回も続けてしちゃいました。気持ち良い!
撮影のスタートはふたりの実家から。
チエさんの実家ではお祖母さんと天国で見守っているお祖父さんとも写真を撮りました。
ホシカワさんの実家はさくらんぼの木が印象的。柴犬さくらちゃんが熱烈に歓迎してくれました。
細い道を通って、2人が通った中学校、通学で使った土居駅でも写真を撮りました。
ホシカワさんが運転する車に揺られて知らない街を見て回るのはすごく楽しい。
きっとふたりに呼んでもらわなければ一生来なかっただろう街の、ひとりひとりと会話を交わしてお家にお邪魔して。
すごい縁だなと思います。
僕が住む苦楽園も大好きだけど、海も山も近くおおらかな人が多い愛媛の土居もこの1日で大好きな街になりました。
これから結婚式があるとはにわかに信じがたい、のんびりした朝になりました。
場所を移して瀬戸大橋の麓の公園。
ここはふたりが結婚式を挙げる式場のすぐ近く。会場入りする前のつかの間に時間、ホシカワさんはギターの練習。となりで見守るチエさん。
ふたりはすっかり本番モード。気軽に話しかけられない緊張感が漂ってきました。
やがて式場で支度が始まり、ゲストの方々も集まります。
朝からずっと快晴。外に出てみると瀬戸大橋が見渡せ、絶好の景色。
前日にもふたりと下見に訪れた会場だけれど、装花が飾られ着飾った人が行き来するきょうはまったく別の場所のよう。
きのうはラフな姿だったチエさんのウェディングドレス姿は美しく眩しくもありました。
チャペルでの挙式は緊張感にあふれたものでしたが、その直後外に出てのフラワーシャワーや写真撮影では笑顔が満開になりました。集合写真の背景には瀬戸大橋も写って、この日、この場所ならではの写真を残すことができました。
挙式に続いて行われたパーティー会場からも瀬戸大橋を間近に見ることができます。もうそれだけでゲストもぼくも大喜びで、この景色も2人からのプレゼントなんだなーと思いました。
ふたりからみんなへのプレゼントは決してそれだけではなく、例えばホシカワさんの弾き語り。
これは、今までギターを弾いたこともなかったホシカワさんがこの数ヶ月必死でギターを練習し(昨日も、そして今日公園でも練習してきました!)ゲストの前で披露します。
まさかホシカワさんが自分の結婚式で弾き語りをするなんて、ゲストの誰一人として思っていませんでした。だからギターが出てきて、ホシカワさんにスポットライトが当たった時は会場に大きなどよめきが。
みんな「できるのか~」「頑張れよ!」なんて好き好きに野次を飛ばしました。
注目の的のホシカワさん、何度つかえつつも見事加山雄三さんの「君といつまでも」を歌い上げました。
会場は大きな拍手。その視線の先にはホッとした表情の2人がいます。
時計の針はゆっくり進み、日は海へ沈み始めます。日没の瞬間はゲストがガーデンに出て歓声を上げました。
そして外では空が藍色へ変化して行きます。
パーティーでは、両家で作った米を使った「ちらし寿司入刀」、キャンドルリレーなど最後まで誰もが楽しめるイベント満載でした。
ちなみに、この日のカメラマンはぼくとサブカメラマンのシイノさんの2人。
もうひとり、ぼくたちに負けないくらい動きまわってたくさんシャッターを切っていたカメラマンさんがいらっしゃいました。
それはホシカワさんのお祖父さま、タクゾウさん。
写真が趣味と聞いていて、これまでホシカワさんが生まれてずっと写真を撮ってきたのだと思います。何千枚も。
そしてきょうの結婚式。写真を撮らないわけには行きません。
タクゾウさんはこの日のために人生初、デジタル一眼を買って準備を整えてきたそうです。
フットワークは僕たち以上に軽く、挙式でもちらし寿司カットでもしっかりシャッターを切っていました。
お祖父さまの撮られた写真は、ホシカワさんが重ねた年の分だけ愛情がこもっているのだと思います。
ぼくも負けないようにしっかり撮らなければいけないと改めて感じました。
思い出に残る四国での一日。
土居の山々とあたたかな人たち、瀬戸大橋の美しさ、海へ沈む色鮮やかな夕日、明るくサービス精神にあふれたホシカワさんとチエさん、一体となって楽しむゲストの方々。
目に見えたもの、触れられたものはすべてが最高でした。
この日の出会いに感謝します。
ホシカワさん、チエさん、ありがとうございました。
河田洋祐
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20140530
自然とともに。春の四国ウェディング
Category : 結婚式