お盆に入り、妻と娘二人は福岡へ里帰り。
例年はぼくもくっついていって福岡で美味しいものを沢山食べて
帰ってくるのだけど、今年はフェリーのチケットが満席でひとり関西に残ることに。
スタッフも昨日からお盆休みに入り、ぼくは家でもアトリエでもひとりの生活になった。
いつも必ず隣に誰かがいる日常が続いたので、ひとりだけというのは新鮮。
食べたいものを食べて、寝たいときに寝て、働きたいときに働いている。
夜遅くまでアトリエにいると、ケープ・ライトを立ち上げた当初のことを思い出す。
スタッフなんていなかった頃、暗室をしたりブログを書いたり△コーナーを作ったりと何でも自分で仕事を進めて
行かなければならなかった。24時間ずっと仕事漬けだった。
そのさなか、時間を重ねると共に様々な出会いが増えていった。
まず感謝しなくちゃいけないのが、多くのお客様が来てくださったこと。
一組一組のお客様が僕たちのことを信頼して大切な結婚式の撮影を任せてくださった。
それは他に変えられない嬉しさだ。
そして「ケープライトで働きたい!」という若者がちょくちょくやってくることが増えた。
縁があった人もそうでなかった人もいたけれど来てくれた人すべて、なくてはならない出会いだった。
(今、ともに仕事をしているスタッフみんな出発点はそこからだった)
ぼくは元来人の輪に入るのが得意でなく、輪の外側でポツンとマイペースに立っているようなタイプなので
そんな僕の所にわざわざやって来てくれるのが嬉しいしビックリしたりもする。
今年に入ってもポツンとマイペースなぼくに会いに来てくれる人が多くいる(なんて有難いことだ!)
ニューヨークでフォトグラファーをしているキョウさん夫妻が帰国したときに来てくださったり
東京でファッションフォトグラファーをしているミカエルさんが作品を見せにきてくださったり
就職活動中だったあんちゃんが「進路に迷ってるんです!」なんて良いながらアトリエに通うようになったり
(その後あんちゃんは無事就職がきまりました。おめでとう!)
僕と同級生のアートディレクター、すぎちゃんが「写真を勉強したい」と連絡をくれたり
椎名さんがいつもお母さんの手料理を持って仕事のグチを言いに来たり・・
さまざまな話を聞かせてもらって、素晴らしい写真を見せてもらったり、そういったことが大きな刺激になっている。
いまはひとりだけど、孤独ではないのが嬉しいな。
これからどんな出会いが待っているのかと思うとワクワクする。
ケープ・ライトでは表だった求人はしていませんが、
「ケープ・ライトで一緒に働きたい」
「写真を教えて欲しい」
「写真を見て欲しい」
「サイン欲しい」
「トイレ貸して欲しい」
そんな方大歓迎です。
いつもトイレ掃除を怠らずにお待ちしています。
そんなこんなで、ひとり静かに仕事をする夜に出会いについて考えるのでした。
すべての出会いに感謝。
河田洋祐
あ。最初の絵はメーテルが描いてくれたもので、むっちゃ気に入っています。メーテルありがとう!!
20120814
ひとりの夜に出会いについて考えてみる
Category : 思い入れ